唐木仏壇の作り方

唐木仏壇の作り方

唐木仏壇唐木仏壇(からきぶつだん)は明治時代に、東京や大阪の指物師によって作られたのが始まりです。
本来指物師は、紫檀や黒檀、欅などの銘木を用い、独特の技法により、座卓や飾り棚、長火鉢などを堅牢に組み立てる細工に長けていました。
塗料も漆以外になく、拭き漆仕上げにした物でしたが、大変高価な物で一部の富裕階層の嗜好品して作られていました。
唐木仏壇もこうした富裕階層の要望があって造られた物と思われます。

ところが仏壇の歴史は江戸中期頃からであり、その当時は漆を塗り内部も金箔を貼り、寺院の内陣を模した絢爛豪華な作りで、扉も四枚折れで、障子と雨戸を二重にしたり、更に手の込んだ物となると、六枚折れの三方開きなどがあり、このような扉は蝶番などの金物に依存せざるを得ず、内部の細かい細工も指物師の技量だけでは不可能でした。

更に、紫檀や黒檀などは比重1.2と大変重く(桧の約三倍)扉の蝶番が持たない事や仏壇の重量も極めて重くなる事から、紫檀や黒檀などを8mm前後に製材し、加工した物を貼り付けて作るようになりました。
この貼り付ける作業を『練り付ける』と呼んでいました。
胴体の側面などは面積が広く、伸縮の少ない朴の板が多く用いられていました。

その後、黒檀や紫檀を0.2mm前後に薄くスライス技術が東京の家具メーカーで開発され、単板[タンパン](通称:突き板)を用いる事により更に軽量化されると共に、製品コストも著しく低下しました。
仏壇店で、「練り」と称している物は厚い板を貼っていると言う事で、「貼り」と言うのは単板を貼った物です。
特に大阪や徳島では単板を作る技術が遅れ、どの部分に銘木が練っているかに大変こだわっています。
「練り仏壇」の場合でも側板や棚板の上面は「貼り」ですが、扉や引戸の鏡板がムク板になっていますので、仏壇店では「ムク」と言っている場合があります。
これはあくまでも業者間の慣用語ですから誤解しないようにして下さい。

戦後になって、合板の技術や接着剤が非常に進歩し、耐水性があり、堅牢な合板が出来るようになって、側面の板に合板が用いられるようになりました。 天井板や裏板なども合板ですと割れる事がありませんので、プリント合板なども用いられています。
ところが最近では塗仏壇や唐木仏壇でも、本体にボード(木屑をプラスチックで固めた物)を用いたり、雑木を紫檀や黒檀のように印刷した安価品が出回っています。
印刷技術が良くなるにつれ、玄人でも判別出来ないほど巧妙に出来ています。

メーカーや問屋では信用上印刷品である事を明記していますが、悪質な小売店では印刷品か貼り物かも明示していません。
「安いと思ったら偽物だった。」としたら、到底拝む気にはなれないでしょう。

メーカーにより仕様が様々で、一律の規格がありませんが、翠雲堂では出来るだけ明確な品質表示をしておりますのでご安心してお求め頂けます。

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